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スキャナー・ダークリー

尺(分)100
製作年2006
製作国アメリカ
製作総指揮ジョージ・クルーニー/ジョン・スロス/スティーヴン・ソダーバーグ/ベン・コスグローヴ/ジェニファー・フォックス
監督リチャード・リンクレイター
製作アン・ウォーカー=マクベイ/トミー・パロッタ/パーマー・ウェスト/ジョナ・スミス/アーウィン・ストフ
原作フィリップ・K・ディック
脚本リチャード・リンクレイター
撮影シェーン・F・ケリー
編集サンドラ・エイデアー
音楽グレアム・レイノルズ
出演キアヌ・リーヴス/ロバート・ダウニー・Jr/ウディ・ハレルソン/ウィノナ・ライダー/ロリー・コクレイン
ストーリー近未来のアメリカ。「物質D」と呼ばれる右脳と左脳を分裂させる恐ろしいドラッグが蔓延。麻薬捜査官のボブ・アークターは自らジャンキーとなりドラッグの世界へ潜入するのだが、ボブは次第に人格が分裂を始めて…

ユーザーレビュー

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Amazonレビュー

薬中のイメージが変わった

2010-05-03

4の評価

薬中というと意味不明な事ばかり言って突然、暴れだすような危ないヤツってイメージがあった


でもこの映画の登場人物たちは普段は冗談ばかり言ってて一見ただのお調子者のようにも見える



でも車が故障しただけで誰かに殺されかけたと大騒ぎしたり
目の前で仲間が死にかけてるのに平然と知らん顔したり

やっぱり普通ではない

そんなリアルな薬物の怖さが見れる映画

麻薬社会を風刺した悲劇

2010-03-15

5の評価

麻薬覆面捜査官の主人公はジャンキーたちと面白おかしくジャンキーらしい生活を送っていたが、自分で自分を監視するという状況に置かれ、ジャンキーであるボブ・アークターと捜査官であるフレッドが『二人とも』自分であることがわからなくなっていく。



この映画ではロトスコープという手法を用いてすべてをアニメとして描いている。

これによって次々と人相や服装が変わるスクランブルスーツや麻薬中毒者の見る幻覚をうまく表現し、実写とCGを交えた際に覚える違和感を取り払うことに成功している。

アニメとはいえすべて役者の動きをトレースしているので、観客である私たちはこれが実写かアニメか時折区別が付かなくなる。これはまるでボブとフレッドの区別が付かなくなってしまった主人公のようだ。アニメか

実写か、どこが幻覚でどこが現実か。喜劇なのか、悲劇なのか?



めまいを覚えるような映像のラストに込められた、強いメッセージを受け取って欲しい。

スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF)

この原作と俳優であえて「アニメ化」する激しいこだわり

2010-01-18

4の評価

実際の俳優を撮影した映像をデジタル画像処理によってアニメーション化するロトスコープという技法によって制作。



舞台は「今から7年後」の、「物質D」とよばれるドラッグの蔓延が社会問題化したロサンジェルス。政府が有効な対策を見いだせない中、ニューパス社の中毒患者の矯正が効果を上げていた。同時にニューパスの矯正施設とドラッグディーラーとの裏取引の噂もあった。麻薬捜査官のフレッドはおとり捜査のためにボブと名前を変えてドラッグ常用者たちと共同生活を営んでいたが、仲間の一人バリスがボブを密告しにきたのをきっかけに捜査官として自分や仲間を監視することになる。仲間を信用させるためしかたなくドラッグを摂取するフレッドは、ドラッグの副作用に侵されていく。おとり捜査中にドラッグに溺れ自分を見失っていく捜査官をと共にドラッグにが蔓延する近未来のアメリカを描く。



分かりやすく言うと、キアヌ:フレッド=ボブ(潜入捜査官=ドラッグ中毒者)



「実写」もう一本。これもなんでわざわざ「アニメ」にする必要があるのかなー、と。キアヌとK・ディックだけで十分観客取れるだろう?この原作と俳優であえて「アニメ化」する激しいこだわりがバリバリ伝わってきます。

捜査の為着ぐるみのような「人体の皮」を着脱して「ボブ」に「なりすます」「フレッド」。が、しだいにドラッグと複数の人格と共に自分を見失っていく自己喪失のストーリー。最終シーンの麦畑のうねりが美しいです。で、相変わらずキアヌはゲイっぽいです。どうしてもJ・ブラックにしか見えないメタボ君がひとり。なんどもキャストを見直したくらいです。



フィリップ・K・ディックは人気作家ですが、自分は最後まで読めたためしがないのです。難解なのか、合わないのか…。こうして映画化されると映画の方は「見ようかなー」と思うのですが…。「うん、なかなか面白かった」→「改めて原作読もうか」とはとても思えないしきいの高い作家です。



自分にはK・ディックは「無理」



映画を見て改めて再確認しました。

浮遊感漂う不気味な映像に拍手

2009-09-19

4の評価

近未来、どこからともなく供給されるドラッグ、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。麻薬捜査官たちはDの供給ルートの解明に躍起になっていた。彼等は安全のため、普段はスクランブル・スーツという全身の姿を別人へと変化させる特殊なスーツを着用しているため、お互いの正体すら分からない。



覆面麻薬捜査官フレッドはボブ・アークターとして麻薬中毒者のグループに潜入捜査を行う。売人のドナにも接触し、恋人関係になる。ボブはジャンキーたちの信用を得るため、自らもDを服用するが、依存症に陥ってしまう。

そんなある日、フレッドは上司から命令をうけた。Dの密売組織の大物と思われるボブというジャンキーを監視せよと。そう、上司もフレッドの正体を知らないのであった。



自分の家に仕掛けられた盗撮カメラの再生映像で自分自身を監視(スキャン)するフレッド捜査官。そんな倒錯した仕事を続けるうちに、疲弊したフレッドはますます麻薬に溺れ、彼の精神は次第に左脳と右脳、フレッドとボブへと分裂していき、その日常は現実と幻覚が混濁した悪夢に向かい始める・・・・・・ 





実際の麻薬中毒者(ジャンキー)に取材したフィリップ・K・ディック原作のドラッグ小説を忠実に映画化。本作は実際の俳優を撮影した映像をデジタル画像処理によってアニメーション化するロトスコープという技法によって制作された。この映像が、現実感希薄で違和感ありありの白昼夢的世界観に上手くマッチしている。





麻薬中毒者たちのトリップ表現が何とも巧み。暴れまくったり叫びまくったりという、ドラッグ映画にありがちな過剰な狂気アピールがない。特にロバート・ダウニー・Jrのナチュラルな狂いっぷりが素晴らしい。常人と微妙に、しかし決定的にズレている、その匙加減が抜群である。さすが実生活において薬物で捕まっただけのことはあるwwww

アイデンティティ・クライシスに陥る主人公に扮するキアヌ・リーブスの繊細な演技も良かった。

ディック・ファンだけの為と言っても過言ではないかも

2009-03-02

4の評価

好意的な下記レビューアーの方が原作に近いのを褒めておりますが、逆に原作と抱き合わせて観ないとツライかもしれませんな。ええ、私もディック・ファンですし、この映画の出来には痛く感動している一人なのですが。どう考えても内輪ウケしかしない内容に、この豪華出演陣。このギャップにハリウッドの懐の広さを感じます。

完成までに二転三転あったそうですけど。

 

なぜアニメか。“やってみたかったら”以上の理由は挙げられない気もしますが(笑)、それでもいいぢゃありませんか。素敵な映像には違いなかったかと。

 

ご馳走さまでした。

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